上等

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日本語[編集]

この単語の漢字
じょう
第一学年
とう
第三学年
音読み

発音[編集]

名詞・形容動詞[編集]

(じょうとう)

  1. 等級であるさま。
    • 足軽左右二人ずつ、六尺棒をもって、警(いまし)めている。真岡木綿紋付に裁付袴(たつつけばかま)。足軽でも上等の方だ。(直木三十五『相馬の仇討』)
  2. 品質状態優れているさま。
    • 生きたいいだしを作るには、どうしても上等のよく切れる鉋を持たねばならない。(北大路魯山人『だしの取り方』)
  3. 状況考慮すれば不満のないこと。悪くないこと。上々十分
    • その翌る日、人目にたゝぬやうに、嘉吉は通りすがりの年寄りの屑屋を呼び、台所道具から寝具に至るまで二束三文に売り払つてしまつた。(中略)屑屋が、幾度も足を運んで、細々した荷物を運んで行くと、二人は、がらんとした奥の居間で顔を視合はせて呆んやり笑つた。(中略)/「これだけ買つてけば上等の方さ‥‥」(林芙美子『朝夕』)
  4. (俗語) 不満はあるがあえて受け入れること。不愉快だが応じる覚悟があること。そうなってしまってもかまわないと考えること。平気でそうすること。大いに結構
  5. (俗語) 横柄挑発的に感じられること。人を不愉快にさせるような態度行為なまいきにくたらしい
    • 上等じゃねえか、この野郎
    • 上等な口を利きやがる。
    • 警察上等。

形容動詞[編集]


中国語[編集]

形容詞[編集]

(ピンイン:shàngděng 注音符号:ㄕㄤˋ ㄉㄥˇ 閩南語:siōng-téng)

  1. 上等の。

朝鮮語[編集]

名詞[編集]

上等상등

  1. (日本語に同じ)上等。

脚注[編集]