不経

日本語

この単語の漢字
不	経
ふ 第四学年	けい 第五学年
音読み	音読み

発音

• (東京式) ふけー [fùkéé] (平板型 – [0])
• IPA^(?): [ɸɯ̟ᵝke̞ː]

名詞

不経 (ふけい)

1. 常道に背くこと。常軌を逸すること。「経」は「正しい筋道」「道理」の意。
   • 夏書曰、与其殺不辜、寧失不経。懼失善也。（『春秋左氏伝』）

     夏書に曰く、其の不辜を殺さむよりは、寧ろ不経を失せむと。善を失はむことを懼れてなり。

     『夏書』には「罪無き者を殺すよりは、不正の者を取り逃がす方がましだ」と書いてある。善人を失うことを恐れてのことである。

   • 我が日本において、開闢（かいびゃく）以来稀なる不徳の教師を輩出して、稀なる不経の書を流行せしめたるは何ものなるぞや。（福沢諭吉『徳育如何』）

形容動詞

1. 常道に背くさま。

活用と結合例

不経-だ 形容動詞活用表（日本語の活用）

ダ活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
不経	だろ	だっ で に	だ	な	なら	(無し)

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
推量・意志	不経だろう	未然形 + う
過去・完了	不経だった	連用形 + た
否定形	不経でない	連用形 + ない
自動詞化	不経になる	連用形 + なる
言い切り	不経だ	終止形のみ
名詞化	不経なこと	連体形 + こと
仮定条件	不経ならば	仮定形 + ば
様態	不経そうだ	語幹 + そうだ