出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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漢字[編集]

字源[編集]

金文 甲骨文字 金文

簡帛文字

小篆

流伝の古文字
西周

戦国時代 説文
(漢)
《六書通》
(明)

意義[編集]

  1. きのと。十干の2番目。
  2. (語義1より)つぎの、二番手の。(例)乙種

日本語[編集]

発音(?)[編集]

名詞[編集]

(きのと)

  1. きのと十干の2番目。

形容動詞[編集]

(おつ)

  1. かわりばえがし、があるさま。
    • 次は、肉を刻み油でいため、蕃茄羹トマトじるをかけたものだ。これも、である。(佐藤垢石『たぬき汁』)〔1941年〕[1]
    • 「オッ。なことを云うじゃないか。源次にしては上出来だ」(坂口安吾『町内の二天才』)〔1953年〕[2]

活用

ダ型活用
乙-だ


略語[編集]

(おつ)

  1. (インターネット・スラング)おつかれさまの略。

用法[編集]

単に相手をねぎらうために用いられることもあれば、相手を特定の立場にあるものだと決めつけて、あしらうために用いられることもある。

造語成分[編集]

  1. 若いの。(例)乙女おとめ乙子おとご乙姫おとひめ

熟語[編集]

関連語[編集]

十干

文字 五行
コウ きのえ
オツ きのと
ヘイ ひのえ
テイ ひのと
つちのえ
つちのと
コウ かのえ
シン かのと
ジン みずのえ
みずのと

中国語[編集]

*

接頭辞 [編集]

  1. (有機化学) 炭素数2個のアルカンエタン)、アルケンエテン)、アルキンエチン)、アルキル基エチル基)等に関する接頭辞、IUPAC命名法における、eth-etho-ethyl-に相当。

人名[編集]

  1. 中国人ののひとつ。

熟語[編集]


朝鮮語[編集]

*

名詞[編集]

  1. きのと
  2. 二番目

熟語[編集]

吏読[編集]

  1. 【助詞】/

ベトナム語[編集]

*

コード等[編集]

点字[編集]

[編集]

  1. 青空文庫(2006年11月19日作成)(底本:「日本の名随筆59 菜」作品社、1997年5月20日第8刷)http://www.aozora.gr.jp/cards/001248/files/46519_25613.html 2018年3月17日参照。
  2. 青空文庫(2009年4月19日作成)(底本:「坂口安吾全集 14」筑摩書房、1999年6月20日初版第1刷)http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42959_34964.html 2018年3月17日参照。