出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
ナビゲーションに移動
検索に移動
日本語[編集]
- (東京式) たりきほんがん [tàríkíhóꜜǹgàǹ] (中高型 – [4])
- IPA(?): [ta̠ɾʲikʲihõ̞ŋɡã̠ɴ]
他力 本願(たりきほんがん)
- (仏教) 阿弥陀仏の願い(本願)即ち他力のみに頼り、浄土へ往生することを願う信仰の態度。親鸞以来、悪人正機と並んで浄土真宗における中心的な考え。対義概念は自力。
- これすなはち他力本願無上のゆゑなり。(親鸞『唯信鈔文意』)
- (1.より転じて)他人任せで自分の望みを叶えようとする事。自分で努力をしないことから否定的な意味合いをもつ。会話等で広く用いられる意味であるが、マスコミ他公共の場においては、この用法は、浄土真宗の思想を誤解させるものとして使用を控えるよう求められる。
- この十五代将軍は一人立ちのできない策士の見本である。三好松永を覆滅して足利家再興のため、終生他力本願、専ら人の褌を当にして陰謀小策を終生の業としたのである。(坂口安吾『二流の人』)
関連語[編集]
形容動詞[編集]
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
|
推量・意志 |
他力本願だろう |
未然形 + う
|
過去・完了 |
他力本願だった |
連用形 + た
|
否定形 |
他力本願でない |
連用形 + ない
|
自動詞化 |
他力本願になる |
連用形 + なる
|
言い切り |
他力本願だ |
終止形のみ
|
名詞化 |
他力本願なこと |
連体形 + こと
|
仮定条件 |
他力本願ならば |
仮定形 + ば
|
様態 |
他力本願そうだ |
語幹 + そうだ
|
朝鮮語[編集]
他力本願(타력본원)
- (仏教)他力本願。