住する

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

動詞[編集]

する (じゅうする)

  1. (自動詞, 文章語) 住む
    • 1916年、井上円了「迷信と宗教」[1]
      東インド諸島に住する猿に、鼻の高く出でて、その色赤く、わが国の天狗と毫も異ならざるものあり。
  2. (自動詞, 文章語) とどまる
    • 1891-92年、幸田露伴「五重塔」[2]
      無法に住して放逸無慚無理無体に暴れ立て暴れ立て進め進め
    • 1942年、吉川英治「折々の記」[3]
      いつも高い山の中腹に立つ氣持、そして頂上めがけて一歩々々と踏みつづける氣持、これが取りも直さず、生涯一書生の氣持であるわけであつて、私の心は常にここに住してゐる。

活用[編集]

住-する 動詞活用表日本語の活用
サ行変格活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形


する する すれ せよ
しろ
各活用形の基礎的な結合例
意味 語形 結合
否定 住しない 未然形 + ない
否定 住せず 未然形 +
自発・受身
可能・尊敬
住される 未然形 + れる
丁寧 住します 連用形 + ます
過去・完了・状態 住した 連用形 +
言い切り 住する 終止形のみ
名詞化 住すること 連体形 + こと
仮定条件 住すれば 仮定形 +
命令 住せよ
住しろ
命令形のみ

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  1. 青空文庫、2016年3月17日作成(底本:「井上円了 妖怪学全集 第5巻」柏書房、2000(平成12)年5月10日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001021/files/49374_58731.html
  2. 青空文庫、2004年11月3日作成、2009年7月29日修正(底本:「日本現代文學全集 6 幸田露伴集」講談社、1980(昭和55)年5月26日増補改訂版第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000051/files/43289_16904.html
  3. 青空文庫、2013年10月6日作成(底本:「折々の記」一家言叢書、全國書房、1943(昭和18)年3月1日4版発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/001562/files/55316_51583.html