加筆

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

名詞[編集]

(かひつ)

  1. 文章などの既存表現物に、新たな表現加えること。または、そのように加えられたもの。
    • そして更に、近年の大衆向きの作品には、勿論加筆はしたろうが代作がいくつもあったということを聞いては、私ならずとも驚く人が多かろう。(豊島与志雄「十一谷義三郎を語る」)〔1938年〕[1]
    • その時お互に交換し合った写真に、岡田は巧な加筆をして、無残な死体を作り上げたのだ。(江戸川乱歩「吸血鬼」)〔1930年〕[2]

類義語[編集]

動詞[編集]

-する(かひつ-する)

  1. (他動詞) 文章などの既存表現物に、新たな表現加える
    • 論文は学究的乃至解説的なものを主とする。数年前のものもあるが加筆して編集した。(戸坂潤「現代唯物論講話」)〔1936年〕[3]
    • この部分に関しては、児童の権利に関する条約の第31条の趣旨、具体的には、休息、遊び、レクリエーション等の権利といった趣旨を加筆してまいりました。(植木信一、社会保障審議会児童部会)〔2018年〕[4]

活用[編集]

類義語[編集]


[編集]

  1. 青空文庫(2006年4月25日作成)(底本:「豊島与志雄著作集 第六巻(随筆・評論・他)」未来社、1967年11月10日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000906/files/42554_22832.html 2020年1月25日参照。
  2. 青空文庫(2017年10月10日作成、2018年12月2日修正)(底本:「江戸川乱歩全集 第6巻 魔術師」光文社文庫、光文社、2013年2月20日2刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001779/files/56658_62864.html 2020年1月25日参照。
  3. 青空文庫(2012年5月2日作成)(底本:「戸坂潤全集 第三巻」勁草書房、1972年12月20日第6刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000281/files/3598_47666.html 2020年1月25日参照。
  4. 『2018年3月23日 社会保障審議会児童部会第12回遊びのプログラム等に関する専門委員会』(厚生労働省ホームページ)政府標準利用規約(第2.0版)公開 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198035_00001.html 2020年1月25日参照。