出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]
危急存亡の秋
- 存立するか滅亡するかという、極めて危うい時期。「秋」は「重大な時期」の意。
諸葛亮「前出師表」(『三国志』巻35・蜀書5・諸葛亮伝所収)
- 【白文】
- 先帝、創業未半而中道崩殂。今天下三分、益州疲弊。此誠危急存亡之秋也。
- 【訓読文】
- 先帝、創業未だ半ばならずして、中道に崩殂す。今天下三分し、益州疲弊す。此れ誠に危急存亡の秋なり。
- 【現代語訳】
- 先の帝(劉備)は、自らが始めた(漢王朝の再興という)大業が半分も達成されないまま、中途で崩御なさいました。今、天下は(魏、呉、蜀の)三国に分裂し、(我が国・蜀漢の領域たる)この益州の地は厳しい経済状況に苦しんでいます。これは誠に差し迫った危機であり、存亡の瀬戸際なのです。