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及第

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』

日本語

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名詞

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(きゅうだい)

  1. 試験合格すること。
    • 1933年、太宰治「思ひ出」[1]
      私はときどき落第の懸念に襲はれた。そんな時には私も勉強をした。そして一週間もつづけて勉強すると、すぐ及第の確信がついて來るのだ。
    • 1930年、佐々木邦「ガラマサどん」[2]
      「これで宜しければ、直ぐ第二回へ移りましょうか?」と伺いを立てた。もう及第の積りだったのである。

対義語

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翻訳

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合格 — 「合格#翻訳」を参照のこと

動詞

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する (きゅうだいする)

  1. (自動詞) 試験合格する。
    • 1914年、夏目漱石「こころ」[3]
      私の論文は自分が評価していたほどに、教授の眼にはよく見えなかったらしい。それでも私は予定通り及第した。
    • 1957年、武者金吉「地震なまず」[4]
      先生は学力試験に及第して入学の資格は与えられたが、困ったのは従来のように官費ではなくなったことであった。厳父には学資を負担する資力がない。

活用

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及第-する 動詞活用表日本語の活用
サ行変格活用
語幹未然形連用形終止形連体形仮定形命令形
及第

する する すれ せよ
しろ
各活用形の基礎的な結合例
意味語形結合
否定 及第しない 未然形 + ない
否定 及第せず 未然形 +
自発・受身
可能・尊敬
及第される 未然形 + れる
丁寧 及第します 連用形 + ます
過去・完了・状態 及第した 連用形 +
言い切り 及第する 終止形のみ
名詞化 及第すること 連体形 + こと
仮定条件 及第すれば 仮定形 +
命令 及第せよ
及第しろ
命令形のみ

対義語

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翻訳

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合格 — 「合格#翻訳」を参照のこと

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  1. 青空文庫、2004年4月20日作成、2016年2月23日修正(底本:「太宰治全集2」筑摩書房、1998(平成10)年5月25日初版第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/1574_15508.html
  2. 青空文庫、2021年4月27日作成(底本:「佐々木邦全集5 ガラマサどん 使う人使われる人 ぐうたら道中記 豊分居雑筆 世間と人間」講談社、1980(昭和55)年3月3日第2刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001750/files/57367_73192.html
  3. 青空文庫、1999年7月31日公開、2010年10月31日修正(底本:「こころ」集英社文庫、集英社、1995(平成7)年6月14日第10刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/773_14560.html
  4. 青空文庫、2019年10月28日作成(底本:「地震なまず」明石書店、1995(平成7)年12月20日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001748/files/55796_69556.html