取り立て助詞

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日本語[編集]

名詞[編集]

取り立て助詞 (とりたてじょし)

  1. (品詞, 日本語文法) ある言葉に付いたとき、その言葉が示す物事と同類にある他の物事の状態を暗示したり、他の物事との関係を暗示する助詞。「」「さえ」「でも」「すら」「ばかり」「しか」「こそ」「など」「くらい」「」など。
    • 「山田さん来た」は〔山田さんが来た〕ことを意味するだけでなく、〔山田さん以外の他の人が来た〕ことを暗示する
    • 「山田さんだけ来た」は〔山田さんが来た〕ことを意味するだけでなく、〔山田さん以外の他の人が来なかった〕ことを暗示する
    • 「さっきから走ってばかりだ」は〔さっきから走っている〕ことを意味するだけでなく、〔さっきから、歩いたり、止まったりといった他の動作をしている割合が少ない〕ことを暗示する
    • 「立つことぐらいできる」は〔立つことができる〕ことを意味するだけでなく、〔歩いたり、走ったりといった他の動作と比較して立つことは容易であると考えている〕ことと〔立つ以外のほとんどの動作はできない〕ことを暗示する

関連語[編集]