受授

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日本語[編集]

名詞[編集]

(じゅじゅ)

  1. 相手から何かを受け取り、相手にも何かを渡すこと。授受
    • 1953年-1959年、北大路魯山人「料理一夕話」[1]
      印度の人たちは受授ということをすべて慎み深く考えていたらしい。授けられるものを受けるという気持、身なり心なりへ、相手方から受け入れることについては、平静沈着な気分を必須なものとしていた。
    • 2019年、特許庁「特許審決公報」[2]
      一般に、蒸留塔において物質を蒸留するに際しては、蒸留塔内の各部分の温度は異なった値を示すために、塔の各部分の外壁における熱の受授を完全にゼロの状態にすることは不可能に近い。

類義語[編集]

動詞[編集]

-する(じゅじゅ-する)

  1. (他動詞) 相手から受け取ったり、相手に渡したりする。授受する。
    • 1883年、福沢諭吉「学問の独立」[3]
      名は五百万円を下附すというも、その実は現金を受授するに非ず、大蔵省中貯蓄の公債証書に記名を改るのみ。
    • 1925年、大阪朝日新聞「渇水時の電力対策」[4]
      (...)この上は変電所や周波数変換設備の如き送電設備を拡張して少なくとも五、七万キロの電力を受授し得ることにすれば渇水期の支障を免れることが出来るというので各社その方針に依り計画の歩を進めている

活用[編集]

類義語[編集]

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  1. 青空文庫(2013年5月14日作成)(底本:「魯山人味道」中公文庫、中央公論社、2008年5月15日改版14刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001403/files/54986_50787.html
  2. 『特許審決公報 不服2018-13965 』(特許庁ホームページ)政府標準利用規約(第2.0版)公開 https://www.jpo.go.jp/system/trial_appeal/document/info-shinketsu-eiyaku/2018_013965_j.pdf 2020年11月22日参照。
  3. 青空文庫(2007年4月4日作成)(底本:「福沢諭吉教育論集」岩波文庫、岩波書店、1991年3月18日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000296/files/46684_26527.html
  4. 神戸大学経済経営研究所 新聞記事文庫 電気工業(11-056)「大阪朝日新聞 1925.5.3 (大正14)」 http://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=00056147&TYPE=IMAGE_FILE&POS=1&LANG=JA