合成の誤謬

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日本語[編集]

名詞[編集]

合成誤謬(ごうせいのごびゅう)

  1. (経済学) 個人や会社などの各個体が自身にとっては正しく合理的行動を取った結果として、社会全体集団全体には意図しない結果や望ましくない結果が生じること。
    • 個別企業が個社の利益の観点から賃金を抑制している結果、全体としての所得水準が抑制され、消費を冷え込ませている現状は、まさに合成の誤謬です。(枝野幸男、第198回国会本会議)〔2015年〕[1]
    • したがって、各国が他国との関係を考慮せずに財政再建を進めた場合、一つ一つの国としては適切なペースであったとしても、相乗的な景気悪化が起これば各国で財政悪化を招くことで、全体としては財政健全化を遅らせるという、合成の誤謬のような事態が起こり得る。(内閣府「世界経済の潮流」)〔2011年〕[2]

翻訳[編集]

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  1. 「第198回国会 本会議 第32号(令和元年6月25日(火曜日))」衆議院ホームページ http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/000119820190625032.htm 2019年10月28日参照。
  2. 『世界経済の潮流 2011年II』(内閣府ホームページ)政府標準利用規約(第2.0版)公開 https://www5.cao.go.jp/j-j/sekai_chouryuu/sa11-02/s2_11_1_4/s2_11_1_4_1.html 2019年10月28日参照。