呉越同舟

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日本語[編集]

成句[編集]

(ごえつどうしゅう)

  1. どんなに仲の悪い者同士であっても、共通の敵や災難にあっては、協力しこれを回避しようとするものであるということ。
  2. (日本における慣用的誤用)かたき同士が同じところにいる様。

語源・出典[編集]

孫子九地篇 【白文】

夫呉人与越人相悪也、当其同舟而済而遇風、其相救也、如左右手

【訓読文】

それ呉人と越人は相悪むも、其れ同舟し、済(わた)りて、風に遇ふに当たりては、其の相救ふこと、左右の手の如し。

【現代語訳】

人と人はとても仲が悪いが、たまたま同じ船に乗り合わせた際に、突風にあって船が転覆しそうになったときには、まるで左右の手のように協力し、危機を乗り越えるものである。

【解説】

仲の悪いものでも、共通の敵(孫子においては強力な大国)が現れれば、協力してこれを退けようとするという事を諭した。

中国語[編集]

成句[編集]

wúyuètóngzhōu 簡体字:吴越同舟

  1. どんなに仲の悪い者同士であっても、共通の敵や災難にあっては、協力しこれを回避しようとするものであるということ。

類義語[編集]