大変

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日本語[編集]

名詞[編集]

たいへん

  1. 重大事件
    • 凡天下の大変ある時は、霊仏霊社の回祿定れる表事也(『太平記』)
    • ここに思ひもよらぬ大変が起つたと申すは、一夜の中に長崎の町の半ばを焼き払つた、あの大火事のあつた事ぢや。(芥川龍之介『奉教人の死』)

発音[編集]

た↗いへん

類義語[編集]

形容動詞[編集]

たいへん

  1. 物事深刻であること。大いに困ること。
    • 京都へ来て叡山が見えなくなっちゃ大変だ(w:夏目漱石w:虞美人草』)
    • 「先生、坊やが……」/「え?」/「坊やが……大変な……」/「何?」/「大変なことをしまして……」/「悪くなった?」/「いえ、先生が、お忘れになった、この、大切な御道具をこわしたので御座います」(w:小酒井不木 『初往診』)j
  2. 苦労などが甚だしいこと。実現することや対処することが困難なこと。
    • 中谷孝雄氏の「春の絵巻」出版記念宴会の席上で、井伏氏が低い声で祝辞を述べる。「質実な作家が、質実な作家として認められることは、これは、大変なことで、」語尾が震えていた。(w:太宰治 『思案の敗北』)
  3. 程度がはなはだしいこと。
    • 「何しろ金沢町の居廻りは、薄寒いのに夕涼みの人通りで大変な賑いだ」(w:野村胡堂 『銭形平次捕物控 恋患い』)
    • この吉田の父が辞める時に、退職金に千両くれたんだそうです。その頃の千両といえば大変なもんでしょうからね。(w:吉田茂 『私は隠居ではない』)
    • 其頃は今より市中は電灯が暗くて月が大変に明るかつた。(w:川端茅舎 『夏の月』)

活用

ダ型活用
大変-だ

発音[編集]

た↗いへん

類義語[編集]

語義1

重大, 深刻, とんでもない, ゆゆしい

副詞[編集]

たいへん

  1. 非常に。大層たいそう
    • 何も貸せと云った訳ではない。向うで部屋へ持って来てお小遣いがなくてお困りでしょう、お使いなさいと云ってくれたんだ。おれは無論入らないと云ったが、是非使えと云うから、借りておいた。実は大変嬉しかった。(夏目漱石坊っちゃん』)

発音[編集]

た↗いへん

類義語[編集]