婚する

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

動詞[編集]

する (こんする)

  1. (自動詞, 文章語) 結婚する。
    • 1946年、和辻哲郎「古寺巡礼 改版」[1]
      信濃から来てこの山寺に住んでいた一人の求道者が、天女像に恋して、六時ごとに、あなたのような美しい姿の女をわたくしに妻あわせて下さいと祈っていたが、ある夜ついにこの天女像と婚する夢を見た。
    • 1950年、吉川英治「平の将門」[2]
      まことの名は、清原の藍子といい、雅楽寮の名手、清原恒成の妻であり、婚して、まだ、二年ともたたないうちに良人を亡くした若後家の君である。

活用[編集]

婚-する 動詞活用表日本語の活用
サ行変格活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形


する する すれ せよ
しろ
各活用形の基礎的な結合例
意味 語形 結合
否定 婚しない 未然形 + ない
否定 婚せず 未然形 +
自発・受身
可能・尊敬
婚される 未然形 + れる
丁寧 婚します 連用形 + ます
過去・完了・状態 婚した 連用形 +
言い切り 婚する 終止形のみ
名詞化 婚すること 連体形 + こと
仮定条件 婚すれば 仮定形 +
命令 婚せよ
婚しろ
命令形のみ

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  1. 青空文庫、2010年12月4日作成(底本:「古寺巡礼」岩波文庫、岩波書店、2006(平成18)年10月5日第52刷発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/001395/files/49891_41902.html
  2. 青空文庫、2014年4月24日作成(底本:「平の将門」吉川英治歴史時代文庫、講談社、1989(平成元)年7月20日第3刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001562/files/56076_53347.html