宸襟
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宸
襟
(
しんきん
)
天子
、
皇帝
、
天皇
などの
心中
。
今日となってはもはやこのほかに見込みがない、
神祖
(東照宮のこと)以来の
鴻業
を
一朝
に廃滅するは先霊に対しても恐れ入る次第であるが、
畢竟
天下を治め
宸襟
を安んじ奉るこそ神祖の盛業を継述するものである、と、慶喜に言われても、多数の
有司
は
異議
をいだいてなかなか容易に納まらない。(
島崎藤村
『
夜明け前
』)
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