寝台

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日本語[編集]

名詞[編集]

(ねだい、しんだい)

  1. (ねだい、しんだい)布団を置いて寝るためのベッド
    • 白い蚊帳のついた寝台ねだいと籐編の椅子と鏡台と洗面器の外には何もない質素な一室である。(永井荷風「海洋の旅」)〔1911年〕[1]
    • 犬は小さな尾を振りながら、嬉しそうにそこらを歩き廻った。それは以前飼っていた時、彼女の寝台ねだいから石畳の上へ、飛び出したのと同じ歩きぶりだった。(芥川龍之介「奇怪な再会」)〔1920年〕[2]
    • グララアガア、グララアガア。その時はちょうど一時半、オツベルは皮の寝台しんだいの上でひるねのさかりで、烏の夢を見ていたもんだ。(宮沢賢治「オツベルと象」)〔1926年〕[3]
    • この富田六段がアメリカへ渡って、柔道をひろめだしたのは明治三十八年であった。アメリカのことで畳がないから、寝台しんだいに使うわらぶとんのようなものを室いっぱいに敷いて、毎日柔道を教えていた。(富田常雄「転がり試合」)〔1935年〕[4]
  2. (しんだい)夜行列車や船などで料金を支払うことにより乗客利用できるベッド設備。また寝台車寝台列車
    • こゝだけでも二等にされた方が良いと云ふ言葉をすなほに受けて、長春ハルピン間を二等の寝台に換へました。(林芙美子「シベリヤの三等列車」)〔1937年〕[5]
    • 汽車なら一等寝台が安全だと思いました、が、それでは、かえってめだつから、なにげなく二等寝台に乗ることにしたのです。(江戸川乱歩「黄金豹」)〔1956年〕[6]
    • 朝のこれは何時ごろかな、三時ごろか、それから朝の七時に着く寝台が夜の六時に着いた。(岩間正男、第72回参議院国会決算委員会)〔1974年〕[7]

派生語[編集]

寝台車寝台列車特殊寝台

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  1. 青空文庫(2009年12月3日作成)(底本:「日本の名随筆 別巻51 異国」作品社、1995年5月25日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001341/files/50278_37786.html 2019年3月3日参照。
  2. 青空文庫(1998年12月19日公開、2004年3月10日修正)(底本:「芥川龍之介全集4」ちくま文庫、筑摩書房、1993年12月25日第6刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/77_15181.html 2019年3月3日参照。
  3. 青空文庫(1999年2月6日公開、2011年2月14日修正)(底本:「新編 銀河鉄道の夜」新潮文庫、新潮社、1989年6月15日発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/466_42316.html 2019年3月3日参照。
  4. 青空文庫(2018年1月1日作成)(底本:「少年倶楽部名作選3 少年詩・童謡ほか」講談社、1966年12月17日)https://www.aozora.gr.jp/cards/001958/files/58935_63608.html 2019年3月3日参照。
  5. 青空文庫(2010年3月4日作成)(底本:「日本の名随筆 別巻51 異国」作品社、1995年5月25日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000291/files/48338_38449.html 2019年3月3日参照。
  6. 青空文庫(2017年7月23日作成)(底本:「黄金豹/妖人ゴング」江戸川乱歩推理文庫、講談社、1988年4月8日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001779/files/56678_62114.html 2019年3月3日参照。
  7. 「第72回参議院国会 決算委員会 第8号(昭和49年4月3日)」国会会議録検索システム http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/072/1410/07204031410008c.html 2019年3月3日参照。