出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
帰西 (きさい 又は きせい)
- (キサイ, 仏教, 婉曲表現) 往生、物故、逝去。
- (キセイ) 西へ戻ること。
- 時は前年八月二十一日、ところは川崎駅に近い生麦村、香港在留の英国商人リチャアドソン、同じ香港より来た商人の妻ボロオデル、横浜在留の英国商人マアシャル、およびクラアク、この四人のものが横浜から川崎方面に馬を駆って、おりから江戸より帰西の途にある薩摩の島津久光が一行に行きあった。(島崎藤村 『夜明け前』)
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 | 語形 | 結合 |
否定 | 帰西しない | 未然形 + ない |
否定(古風) | 帰西せず | 未然形 + ず |
自発・受身 可能・尊敬 | 帰西される | 未然形 + れる |
丁寧 | 帰西します | 連用形 + ます |
過去・完了・状態 | 帰西した | 連用形 + た |
言い切り | 帰西する | 終止形のみ |
名詞化 | 帰西すること | 連体形 + こと |
仮定条件 | 帰西すれば | 仮定形 + ば |
命令 | 帰西しろ 帰西せよ | 命令形のみ |