出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
慣用句(かんようく)
- 句の一種で、構成する各単語の意味を繋げても作り出せない意味を持つことば。日本語では「油を売る」、英語では「piece of cake」など。構成する単語同士の固定が普通の句よりも強く、受け付けない統語的変化が多い。固定の度合いは段階的で、どの変化を受け付けないかは慣用句ごとに様々。
- 移動
- 普通の句「彼女を見る」
- そこで、君が彼女を見ることになる。 〇
- そこで、君が見ることになるのは彼女だ。 〇
- 慣用句「泣きを見る」
- そこで、君が泣きを見ることになる。 〇
- そこで、君が見ることになるのは泣きだ。 ×
- 省略
- 普通の句「財布を落とす」
- A君は財布を落とした。数日後、また財布を落とすことになる。 〇
- A君は財布を落とした。数日後、また落とすことになる。 〇
- 慣用句「力を落とす」
- A君は力を落とした。数日後、また力を落とすことになる。 〇
- A君は力を落とした。数日後、また落とすことになる。 ×