出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
- 象形。円形の刃を持つ鉞を象る[字源 1]。のち仮借して「ある」「あるいは」を意味する漢語{或 /*wˤək/}に用いる。
- 『説文解字』では「戈」+「一」+「囗」と分析され、武器で土地や領土を守るさまと説明されているほか、「戈」ではなく「弋」を含むと分析する説もある。甲骨文字や金文の形を見ればわかるように、これらは誤った分析である。
- ↑ 謝明文 「“或”字補説」 『出土文献研究』第15輯 中国文化遺産研究院編、中西書局、2016年、14-33頁。
葛亮 「古字新識(十三)――説“邦”“国”」 『書与画』2021年第1期 50-53頁。
- (動詞)ある、存在する。
- (指示詞)ある。
- (副詞)あるいは。
字典掲載
康熙字典 |
412ページ, 18文字目 |
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版) |
11563 |
新潮日本語漢字辞典 (2008) |
3850 |
角川大字源 (1992) |
3171 |
講談社新大字典 (1993) |
5308 |
大漢語林 (1992) |
3740 |
三星漢韓大辞典 (1988) |
754ページ, 17文字目 |
漢語大字典 (1986-1989) |
2巻, 1402ページ, 8文字目 |