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漢字[編集]

字源[編集]

  • 会意。「(布をたらしたの象形、に共通する部分)」+「」(同じ旗の下に集った軍隊)。「集団」「集まる」を意味する漢語 /*dzook/}を表す字。[字源 1]

甲骨文字 金文

小篆

流伝の古文字
西周

説文
(漢)
《六書通》
(明)
  1. 丁山 『甲骨文所見氏族及其制度』 科学出版社、1956年。
    張世超、孫凌安、金国泰、馬如森 『金文形義通解』 中文出版社、1996年、1684-1685頁。
    季旭昇撰 『説文新証』 芸文印書館、2014年、543-544頁。
    林志強等評注 『《文源》評注』 中国社会科学出版社、2017年、104頁。

関連字[編集]

」を音符とする形声文字 (諧声域=*TSOK)
精母 清母 從母 心母
一等 平声 侯韻
上声 厚韻
去声 候韻
入声 屋韻
莊母 初母 崇母 生母
二等 平声 侯韻 - - - -
上声 厚韻 - - - -
去声 候韻 - - - -
入声 覺韻
精母 清母 從母 心母
三等A 平声 虞韻 -
上声 麌韻 -
去声 遇韻
入声 燭韻 -
莊母 初母 崇母 生母
三等B 平声 虞韻
上声 麌韻 - -
去声 遇韻 - -
入声 燭韻 -

意義[編集]

  1. 同じ祖先を持つ人々。同じ血統の人々。
  2. 同じ階層の集団。

日本語[編集]

発音[編集]

名詞[編集]

  1. (ぞく)同じ祖先を持つ人々。同じ血統の人々。一門、同族、族滅
  2. (ぞく)家柄。或いは、一定の身分範囲を形づくる同種類のもの、同類の仲間。
    「華族・貴族・皇族・士族」・「社用族、族議員」
    (まれな読み方)語義1、2において、事実上の古語として、ぞうとも読む。
  3. (ぞく)学問的分類。種類・系統を同じくするものの集まり。「語族・水族・民族」
    1. (転じて専門用語1): (分類学) 生物分類上の階級の一つ。との間に必要に応じて設けられる。「魚族・語族・種族」。
      更に転じて、きわめて小さい植物群落(wp)に対する生態学上の単位。同一種の数個体からなる小群をいう[1]
    2. (転じて専門用語2): (化学) 元素の周期表の縦列にある化学元素の一群。各列ごとに似た性質のものが集まっており、ハロゲン族希ガス族などとよぶ。
      更に転じて、有機化学(wp)において、特徴に同じ傾向があり、同系列の化学構造(wp)を持つものを、とまとめる。(同族体)芳香族など。
    3. (転じて専門用語3): (集合論) 集合論概念で、ある性質を共有し関連を持つものの集まり。ある集合の部分集合で、添字集合からはじめの集合への写像であるものを元とする集合[2]
  4. (俗語) 暴走族

熟語[編集]

注釈[編集]

  1. 学問的詳細は、Wikipedia族(分類学)参照
  2. 詳細はWikipedia(ja):族(数学)参照。

中国語[編集]

*

名詞[編集]

  1. (家族) 家族一族
  2. 民族種族
  3. (化学) 族。

熟語[編集]

朝鮮語[編集]

*

熟語[編集]

ベトナム語[編集]

*

名詞[編集]

  1. 人々民族

形容詞[編集]

  1. (蔑称) 少数民族の。

コード等[編集]