桑田変じて滄海となる

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日本語[編集]

成句[編集]

桑田ソウデンヘン滄海ソウカイとなる

  1. 世の中の移り変わりが激しいこと。
    文章中には、「桑田」「滄海(蒼海・碧海)」「変わる」などを適宜変えて用いる。
    • 世は桑田の海ともならねど變はるは現在親の心(樋口一葉 『別れ霜』)
    • 「桑田縦変――珠玉黄金――相伝――これだけは読める、よしや桑田変じても、珠玉黄金が子孫に伝わるというような事だろう」(野村胡堂 『古城の真昼』)
    • 又市中影向石といふものあり。大石なり。上に馬蹄痕あり。土人の説に古昔宇佐八幡の神飛び来きたつて此石上にとゞまるなりといへり。貞世紀行には此石海中にある文見ゆ。桑田碧海の歎おもふべし。(森鴎外 『伊沢蘭軒』)

由来[編集]

  • 劉希夷『代悲白頭翁詩』中の句「已見松柏摧為薪、更聞桑田変成海」より
    なお、それ以前に、葛洪『神仙伝·麻姑』中に「麻姑自說云,接侍以來,已見東海三為桑田」なる句があり、それを踏まえたもの。

表現のゆれ[編集]

  • 滄桑ソウソウヘン

翻訳[編集]