検束

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日本語[編集]

名詞[編集]

(けんそく)

  1. 自由な行動を取らせないように他者を抑制すること。束縛。
    • 田舎いなかものの虚栄心の為めに神戸女学院のような、ハイカラな学校に入れて、その寄宿舎生活を行わせたことや、娘の切なる希望をれて小説を学ぶべく東京に出したことや、多病の為めに言うがままにして余り検束を加えなかったことや、いろいろなことが簇々むらむらと胸に浮んだ。(田山花袋蒲団』)
  2. 自らの身を引き締めること。
  3. (法)個人の身体を束縛、警察署へ連行し一時的に留置すること。行政執行法(1948年廃止)で規定された。
    • 警察は、殺した小林多喜二の猶生きつづける生命の力を畏れて、通夜に来る人々を片端から杉並警察署へ検束した。(宮本百合子今日の生命』)

関連語[編集]