概する

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

動詞[編集]

する (がいする)

  1. (他動詞, 文章語) 大雑把まとめる
    • 1872年、福沢諭吉「学問のすすめ」[1]
      しかるにその不誠不実、かくのごときのはなはだしきに至る所以は、いまだ世間に民権を首唱する実例なきをもって、ただかの卑屈の気風に制せられその気風に雷同して、国民の本色を見わし得ざるなり。これを概すれば、日本にはただ政府ありていまだ国民あらずと言うも可なり。

活用[編集]

概-する 動詞活用表日本語の活用
サ行変格活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形


する する すれ せよ
しろ
各活用形の基礎的な結合例
意味 語形 結合
否定 概しない 未然形 + ない
否定 概せず 未然形 +
自発・受身
可能・尊敬
概される 未然形 + れる
丁寧 概します 連用形 + ます
過去・完了・状態 概した 連用形 +
言い切り 概する 終止形のみ
名詞化 概すること 連体形 + こと
仮定条件 概すれば 仮定形 +
命令 概せよ
概しろ
命令形のみ

関連語[編集]

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  1. 青空文庫(2008年1月14日作成、2014年4月28日修正。底本:「日本の名著 33 福沢諭吉」中公バックス、中央公論社、1984(昭和59)年7月20日初版)https://www.aozora.gr.jp/cards/000296/files/47061_29420.html