出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
- 象形。原字は「女」で手を据えてひざまずいた人を象り、のち区別のために点を加えて「母」の字体となる[字源 1]。「はは」を意味する漢語{母 /*məəʔ/}を表す字。
- 二つの点に対して、乳首を象ったものと解釈されることがあるが、これは誤った分析である[字源 2]。同じ形の文字に点を加えて区別する方法は漢字の歴史では普遍的である(「夕」と「月」を参照)[字源 3]。
- ↑ 林志強等評注 『《文源》評注』 中国社会科学出版社、2017年、3頁。
- ↑ 姚孝遂 「再論古漢字的性質」 『古文字研究』第17輯 中国古文字研究会、中華書局編輯部編、中華書局、1989年、314頁。
陳剣 「釈金文“毒”字」 『中国文字』二〇二〇年夏季号(総第三期)、《中国文字》編輯委員会、万巻楼、2020年、210頁。
- ↑ 劉釗 『古文字構形学』 福建人民出版社、2006年、27-28頁。
字典掲載
康熙字典 |
588ページ, 25文字目 |
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版) |
16723 |
新潮日本語漢字辞典 (2008) |
5757 |
角川大字源 (1992) |
4747 |
講談社新大字典 (1993) |
8056 |
大漢語林 (1992) |
5713 |
三星漢韓大辞典 (1988) |
980ページ, 32文字目 |
漢語大字典 (1986-1989) |
4巻, 2380ページ, 3文字目 |
- ↑ 『漢字の○×』p.80 江守賢治(日本習字普及協会 1977年11月)