比熱

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

発音[編集]

名詞[編集]

(ひねつ)

  1. (熱力学) 単位質量物質温度を単位温度だけ上げるのに必要な熱量国際単位系では J/(kg·K)。単位質量当たりの熱容量比熱容量
    • 1931年、スワンテ・アウグスト・アーレニウス、寺田寅彦訳「宇宙の始まり」[1]
      なぜかと言えば、こういう混合物の温度を一度だけ上昇させるためには、ただ蒸気を温めるだけでなく、その上に水滴の蒸発に要する熱を供給しなければならないからである。すなわち、あたかもこのような混合物の比熱が比較的大きいものであると考えればよいことになる。
    • 1983年、白井義彦ほか「我が国におけるため池の利用と保全 : 1981年ため池台帳からみた考察」[2]
      一般に水は比熱が大きいため,外気温の過度の低下,上昇を抑制する。したがって,ため池群の水面の存在は,夏は涼風を送り,冬は温風にかえることができるのである。

複合語[編集]

翻訳[編集]


中国語[編集]

名詞[編集]

(bǐrè 簡体字:比热)

  1. 1gの物質の温度を1℃上げるのに必要な熱量

[編集]

  1. 青空文庫、2010年8月2日作成、2012年5月10日修正(底本:「宇宙の始まり」第三書館、1992(平成4)年11月1日初版発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/000226/files/1150_40143.html
  2. 白井 義彦, 成瀬 敏郎, 我が国におけるため池の利用と保全 : 1981年ため池台帳からみた考察, 地理科学, 1983, 38 巻, 1 号, p. 20-35, 公開日 2017/04/20, Online ISSN 2432-096X, Print ISSN 0286-4886, https://doi.org/10.20630/chirikagaku.38.1_20 CC BY 4.0で公開