毛を吹いて疵を求む

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日本語[編集]

成句[編集]

いてきずもと

  1. 吹き分け隠れきず探すように、殊更他人欠点見付けようとする。
    • 私はそこへおまいりに行きたいのですけれども、そこへ行きますと例の関所がありますので、関所の役人など〔たち〕に逢うたり、あるいは山都の中にはどうせ猜疑心の深い商人あきんども居るであろう。毛を吹いて疵を求めるらぬ事だと思ってそこには行かないことにしました。(河口慧海 『チベット旅行記』)
  2. 殊更に他人の欠点を見付けようとして、かえっての欠点を露呈してしまう。

関連語[編集]

由来[編集]

【白文】

不吹毛而求小疵、不洗垢而察難知

【訓読文】

毛を吹きて小疵を求めず、を洗ひて知り難きを察せず

【口語訳】

毛を吹き分けて隠れた小さな疵を探すようなこともせず、垢を洗い落とし分かりづらかったこと(本来皮膚)を知ろうとするようなこともしない