決まりが悪い

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

慣用句[編集]

まりがわる

  1. 面目が立たない。普通の人が守るべき常識から逸脱していると感じる。
    • どうも大御無沙汰になっちまって体裁(きまり)が悪いんでね、こんな処(とけ)え来てしまったんで、(三遊亭圓朝『文七元結』)
  2. てれくさい恥ずかしい。過度の注目を集めるのが、いたたまれない
    • おじさんお参りをするのに極(きま)りが悪いもんだから、おだてごかしに、はぐらかして。(泉鏡花『縷紅新草』1939年)
  3. 社会秩序を乱すように感じる。
    • 内じゃがえんに知己(ちかづき)があるようで、真(まこと)に近所へ極(きまり)が悪い。(泉鏡花『婦系図』1907年)
    • 「有難(ありがと)う御座います。では、少しばかりできまりが悪いのですけれども」 幽里子は又百円札を一枚、卓の上に押しやって、留める間もなくサッと部屋の外へ出てしまいました。(野村胡堂『奇談クラブ』「代作恋文」)