出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
漢 奸(かんかん)
- 漢民族(現代では、漢民族を多数派とする国家を含む)を裏切り、異民族に与する主として漢族の者。
- また『隔簾花影』の第三十八囘に、南宋の岳飛が揚州を囘復して、かねて金軍の手先となつて支那人を虐待した、所謂漢奸の重なる者を捕へて處分した時の光景を描いて(桑原隲藏 『支那人間に於ける食人肉の風習』)
- 「新申報」といふ親日新聞は、この租界ではさつぱり売れないさうである。尤も、民衆が自発的に読まないのではなく、漢奸の名を着せられることを懼れてゐるのだといふ話である。(岸田國士 『従軍五十日』)