激昂

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日本語[編集]

別表記[編集]

名詞[編集]

(げ↗きこう、げ↗っこう参考 ;「激高」に「同音の漢字による書きかえ」がなされる表記

  1. はげしくいきどおること。
    • 俊寛は、激昂のあまり、最初は使者を罵った。俊寛の名が漏れたのは、使者の怠慢であるといいつのった。が、基康が、その鋒鋩を避けて相手にしないので、今度は自分を捨てて行こうとする成経と康頼に食ってかかった。(菊池寛 『俊寛』)

動詞[編集]

    • 時雄は激昂した心と泥酔した身体とに烈しく漂わされて、四辺に見ゆるものが皆な別の世界のもののように思われた。(田山花袋蒲団』)

活用

サ行変格活用
激昂-する

類義語[編集]

表記[編集]

激高は日本新聞協会用語懇談会による代用表記だが、昭和22年に開かれた国会の議事録に「激高」の表記が存在する。

参考[編集]

k入声の漢字について、カ行音に続く場合、「ク」音のものは促音化し、「キ」音のものは促音化しないことが原則(例:学校(ガッコウ<「(ガク)」+「(コウ)」)、的確(テキカク<「(テキ)」+「(カク)」))であるが、t入声との混同により、「」などにおいて例外が生ずることもある。激昂も、その例外のひとつであり、読みは、「げきこう」と「げっこう」の二通りが存在するが、どちらを見出しとしているかは辞書毎に違っている。参考までに、主な辞書においてどちらを見出しに立てているかを以下に示す。

  • 「げきこう」を見出しに立てている主な辞書
大辞林
大辞泉
学研国語大辞典
明鏡国語辞典
  • 「げっこう」を見出しに立てている主な辞書
広辞苑
漢字源
岩波国語辞典
旺文社国語辞典
新明解国語辞典

中国語[編集]

動詞[編集]

(jī'áng)

  1. 激昂する、いきり立つたかぶる。