無我夢中

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日本語[編集]

名詞[編集]

(むがむちゅう)

  1. 一つの事にをとらわれて、我を忘れるほど熱中すること。
    • 直也は、無我夢中だつた。彼は、自分も父も母も恋人も、国の法律も、何もかも忘れてしまつた。(菊池寛『真珠夫人』)〔1920年〕[1]
    • 良平は少時無我夢中に線路の側を走り続けた。(芥川龍之介『トロッコ』)〔1922年〕[2]
    • オヤッ、変だなと思ったけれど、ゆっくり考えている暇はない。無我夢中で、その二本の足のようなものにしがみついて行った。(江戸川乱歩『悪魔の紋章』)〔1937年–1938年〕[3]

類義語[編集]

翻訳[編集]

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  1. 青空文庫(2005年3月8日作成、2012年10月6日修正)(底本:「菊池寛全集 第五巻」高松市菊池寛記念館刊行、文藝春秋発売、1994年3月15日)https://www.aozora.gr.jp/cards/000083/files/13217_18030.html 2018年4月6日参照。
  2. 青空文庫(2004年10月31日作成)(底本:「蜘蛛の糸・杜子春」新潮文庫、新潮社、1989年5月30日46刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/43016_16836.html 2018年4月6日参照。
  3. 青空文庫(2017年1月12日作成)(底本:「江戸川乱歩全集 第12巻 悪魔の紋章」光文社文庫、光文社、2003年12月20日初版1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001779/files/57240_60918.html 2018年4月6日参照。