牛耳る

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日本語[編集]

動詞[編集]

(ぎゅうじる)

  1. (他動詞) 中心人物となり、思い通りに動かす
    • 少年達は少女達の中心にツルがゐて、彼女が少女達の輿論牛耳つてゐるのを見た。(新美南吉 『登つていつた少年』)

活用[編集]

近年では「牛耳よう」「牛耳て」「牛耳た」のように上一段活用させる事例も見られる。

由来[編集]

  • 中国の成語「執牛耳(牛耳をる)」より、春秋戦国時代の中国において諸侯盟約を結ぶときには、生け贄の牛の耳を切りその血をすする慣習があり、その際、牛の耳を切る者が会盟の長となったことから。
    春秋左氏伝定公八年)趙簡子曰「群臣誰敢盟衛君者」、涉佗、成何曰「我能盟之」衛人請執牛耳

関連語[編集]

翻訳[編集]