「以来」の版間の差分

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#ある[[時点]]から[[いま|今]]まで。
#ある[[時点]]から[[いま|今]]まで。接続助詞・格助詞のように用いる。
#*はじめて書いたのが、その年の盛夏の頃であった。それ以来、牧野信一が方々の彼の親友のところをひきまわしてくれて、私も文壇というところの一角だけを覗くようになったのである。(坂口安吾「小林さんと私のツキアイ」)
#[[以後]]。この[[あと|後]]。
#*内地へ来て以来かれこれ十年近くなるけれど、殆んど毎年二三度は帰っている。(金史良「故郷を想う」)
#*聴講者は鈴木信太郎、須川弥作、岸田國士、井汲清治、それに私の五人、当時「仏文はじまって以来の盛況」と言いはやされた。(関根秀雄「モンテーニュ随想録 ESSAIS DE MONTAIGNE はしがきに代えて―モンテーニュとの六十年―」)
#*四季その折々の風物の移り変りと、村の年中行事を、その時々にたのしめるようになったのは、私には、まだ、この二三年以来のことである。(黒島傳治「四季とその折々」)
#*有史以来
#*神武以来(じんむこのかた)
#[[爾来]]。それ以来。接続詞・副詞のように用いる。
#*東京府立一中卒業後、1890(明治23)年に東京日日新聞に入社。以来、中央新聞社、絵入日報社などを経て、24年間を新聞記者として過ごす。(青空文庫「作家別作品リスト:No.82 作家名:岡本 綺堂」)
#(やや古)[[以後]]。[[今後]]。この[[あと|後]]。接続詞・副詞のように用いる。
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;い↘らい
;い↘らい
;こ↗の↘かた、こ↗のかた↘


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2019年11月12日 (火) 23:12時点における版

日本語

名詞

いらいこのかた

  1. ある時点からまで。接続助詞・格助詞のように用いる。
    • はじめて書いたのが、その年の盛夏の頃であった。それ以来、牧野信一が方々の彼の親友のところをひきまわしてくれて、私も文壇というところの一角だけを覗くようになったのである。(坂口安吾「小林さんと私のツキアイ」)
    • 内地へ来て以来かれこれ十年近くなるけれど、殆んど毎年二三度は帰っている。(金史良「故郷を想う」)
    • 聴講者は鈴木信太郎、須川弥作、岸田國士、井汲清治、それに私の五人、当時「仏文はじまって以来の盛況」と言いはやされた。(関根秀雄「モンテーニュ随想録 ESSAIS DE MONTAIGNE はしがきに代えて―モンテーニュとの六十年―」)
    • 四季その折々の風物の移り変りと、村の年中行事を、その時々にたのしめるようになったのは、私には、まだ、この二三年以来のことである。(黒島傳治「四季とその折々」)
    • 有史以来
    • 神武以来(じんむこのかた)
  2. 爾来。それ以来。接続詞・副詞のように用いる。
    • 東京府立一中卒業後、1890(明治23)年に東京日日新聞に入社。以来、中央新聞社、絵入日報社などを経て、24年間を新聞記者として過ごす。(青空文庫「作家別作品リスト:No.82 作家名:岡本 綺堂」)
  3. (やや古)以後今後。この。接続詞・副詞のように用いる。

発音(?)

い↘らい
こ↗の↘かた、こ↗のかた↘

中国語

名詞

  (繁): 以來 (yǐlái)

  1. (日本語に同じ)以来