「いれる」の版間の差分

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'''いれる'''【[[入]]れる】
'''いれる'''【[[入]]れる】
#(原義)[[そと|外]]から[[なか|中]]へ[[移動]]させる。
#(原義)[[そと|外]]から[[なか|中]]へ[[移動]]させる。
#いい気になって、'''どろぼう'''を、自分からすすめて家に'''いれて'''しまった。([[w:太宰治|太宰治]] 『春の盗賊』)
#:いい気になって、[[どろぼう]]を、自分からすすめて家に'''いれて'''しまった。([[w:太宰治|太宰治]] 『春の盗賊』)
#大量のものに対して、少量のものを混ぜ合わせる。
#大量のものに対して、少量のものを混ぜ合わせる。
#書き加える、[[加筆]]する。
#書き加える、[[加筆]]する。

2009年5月15日 (金) 08:49時点における版

日本語

動詞

いれるれる】

  1. (原義)から移動させる。
    いい気になって、どろぼうを、自分からすすめて家にいれてしまった。(太宰治 『春の盗賊』)
  2. 大量のものに対して、少量のものを混ぜ合わせる。
  3. 書き加える、加筆する。
    朱を入れる、註を入れる、籍を入れる
  4. 入浴させる。
    ああ、園子をお湯にいれるのが、私の生活で一ばん一ばん楽しい時だ。園子は、お湯が好きで、お湯にいれると、とてもおとなしい。(太宰治 『十二月八日』)
  5. 仲間組織参加させる。
  6. 導入する。
  7. (「火を入れる」の形で)点火する。
    1. 機能させる。
      スイッチを入れる。エアコンを入れる。
  8. あるものの間にものを置く、挿入する。
    1. 話などに割り込む。
      半畳を入れるちゃちゃを入れる
  9. (【れる】)(容器などに)注入する。
  10. (【れる】)(意見などを)採用する、容認する。うけいれる
    間もなく、ポウワタン船の提督の船室で、二人の日本青年の希望を容れるかどうかについて、会議が開かれた。(菊池寛 『船医の立場』)
  11. (容器に湯を入れ差し出すことから)(【れる】)湯を注いで飲み物をつくる、その飲み物を提供する。
    わたしも手伝って火を焚いて、湯を沸かす、茶を淹れる。(岡本綺堂 『青蛙堂鬼談』)
  12. 投票する、入札に応じる。

活用

ラ行下一段活用
入-れる

関連語

翻訳

  • 外から中に移動させる
  • 英語:put ~ in

複合語

  1. (「(「居る」の連用形)」+「れる(可能の助動詞)」、標準的な文法では、「いられる」。いわゆる「ら抜き言葉」)居ることができる。
    それでも、母が安心していることは、こっちの冬に二十何年も慣れたお前は、キットそこなら呑気いれるだろうと考えているからだ。(小林多喜二 『母たち』)