畜生

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日本語[編集]

名詞[編集]

(ちくしょう / ちきしょう)

  1. (ちくしょう)仏語人間除く動物総称。仏教においては、生前不平が多く感謝の念を持たなかった者が転生した姿であり、苦しみが多く肉親をも残害する存在とされる。
    やはり畜生などというもの知恵ないものだ。とうてい、知恵のある人間には勝てるものでない。(小川未明おおかみと人』)
    お前畜生か、野郎禽獣にも劣るだ。(甲賀三郎支倉事件』)
  2. (ちくしょう)「畜生」の
  3. (ちくしょう / ちきしょう)他者罵ったり、悔しがったりする際に発する語。「畜生め」の形で用いるほか、しばしば感動詞的に用いる。
    馬鹿にしていやあがるちくしょう!」(太宰治花火』)
    ちくしょうめ。やけにまた降りやがるな。(佐々木味津三右門捕物帖』)
    黙っスッ込んいろ畜生。(夢野久作芝居狂冒険』)
    畜生おぼえいろ」(岡本綺堂半七捕物帳』)
    畜生すっかりうまくだまされた。(宮沢賢治山男の四月』)
    だまれちきしょう!(三好十郎冒した者』)
    ちきしょう、人をぶちゃァがったな。」(鈴木三重吉やどなし犬』)

語源[編集]

  • 梵語「tiryag‐yoni」の訳。tiryac(元来はtiryañc)は「横の」を、yoniは「生まれ」を意味し、合わせて「横に動く生物」を意味する。「tiryac」のなまった形を音訳して「畜」、「yoni」を意訳して「生」としたものか[1]

発音[編集]

ち↗くしょ↘ーち↗きしょ↘ー

関連語[編集]

翻訳[編集]

脚注[編集]

  1. 井ノ口泰淳「畜生」(『世界大百科事典』第9巻、平凡社、1985年、610頁)。