筆硯

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日本語[編集]

この単語の漢字
ひつ > ひっ
第三学年
けん
人名用
音読み 音読み

発音[編集]

名詞[編集]

(ひっけん)

  1. 。読みは「ふですずり」とも。
    • 今日は上天気の日曜なので、主人はのそのそ書斎から出て来て、吾輩の傍へ筆硯(ふですずり)と原稿用紙を並べて腹這になって、しきりに何か唸っている。(夏目漱石「吾輩は猫である」)
  2. 文章を書くこと。文章。
    • 古座谷はかつて最高学府に学び、上海にも遊び、筆硯を以って生活をしたこともある人物で、当時は土佐堀の某所でささやかな印刷業を営んでいた……。(織田作之助「勧善懲悪」)
  3. 手紙などで、作家学者生活
    • 先生は老来益々筆硯多祥の結果自らに山積の財は遺言して吉原病院に寄附せしめるとか巷説は伝へる、(佐藤春夫「永井荷風」)

朝鮮語[編集]

名詞[編集]

필연

  1. (日本語語義1)筆硯。