範疇

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日本語[編集]

名詞[編集]

(はんちゅう)

  1. 〔哲学用語〕最も基本的な、認識論上の概念のこと。人が物事認識したり思考したりする上で、どうしてもそれに依存しなければならないような概念。「」、「」、「時間」、「関係」など。
    アリストテレスは、10のそのような概念を範疇と措定した。一方、カントは、そのようなものを純粋悟性概念と定義し、人が思考能力とともに先天的に持っているものであると主張した。
  2. 分類上の特に大きな項目分野。例:「生物学という範疇」。
  3. 任意に立てられた分類項目。種類。英語の class に相当する。(ほとんど誤用に近い用い方。)

発音[編集]

ハ↘ンチュー ハ↗ンチュー

語源[編集]

哲学用語 西洋哲学category (en), Catégorie (fr), Kategorie (de) の訳語として、幕末から明治にかけての哲学者、西 周にしあまね(wp)が、『書経』「洪範」篇の「天乃ち禹に洪範九疇を錫う」から造語した。[1](「洪範」は天地の大法、「疇」は田畑を区切るあぜ道、の意)。

(古典ギリシア語κατηγορια(カテゴリア)は「告訴」、「断定」の意。)

関連語[編集]

翻訳[編集]

注釈[編集]

  1. (異説)日本語としての初出は、書経(洪範)の「洪範九疇」の語による井上哲次郎のCategoryの訳語と言う説があり、一部辞書でも掲載されている。