粒粒辛苦

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日本語[編集]

発音[編集]

  • (東京式) りゅうりゅうしんく [ryùúryúúshíꜜǹkù] (中高型 – [5])
  • IPA(?): [ɾʲɨᵝːɾʲɨᵝːɕĩŋkɯ̟ᵝ]

成句[編集]

   (りゅうりゅうしんく)

  1. 農夫を作るには、一粒一粒にも大変な苦労がかけられて、その後にできるということ。転じて、こつこつと綿密に、ある仕事の成就努力すること[1]

動詞[編集]

  1. こつこつと綿密に、ある仕事の成就に努力する。

出典[編集]

李紳憫農あはれむ)」(『古文真宝』前集、『全唐詩』巻483ほか所収)

【白文】
鋤禾日當午
汗滴禾下土
誰知盤中飧
粒粒辛苦
【訓読文】
くわきて 当る
滴る 禾下くわか
たれ知らむ 盤中のそん
粒粒りふりふ辛苦しんくなるを
【現代語訳】
)の間に生えた雑草を除こうと耕している間に、太陽が真南に来て昼時になった。
稲の根元の土に汗は滴り落ちる。
一体が知っているだろうか。大皿の中に入った夕飯は、
その一粒一粒が全て農民の辛く苦しい労働の結晶であることを。

脚注[編集]

  1. 下中弥三郎編『大辞典』 平凡社、第25巻、1936年9月30日、紙面485ページ、デジタル248ページ、全国書誌番号:67012501、国立国会図書館デジタルライブラリー pid 1873603/248