素養

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

日本語[編集]

名詞[編集]

(そよう)

  1. 何かの事柄分野を自分で理解したり扱ったりすることができる程度に身に付いている、その事柄に関する知識能力。主に文化的な事柄に対するものをいう。
    • 1916年、森鴎外「渋江抽斎」[1]
      それに藤田は文においても書においても、専門の素養がない。稿を更めて再び呈したが、それが東堂を満足せしめるはずがない。
    • 1921年、寺田寅彦「春六題」[2]
      特別な数学的素養のない人でも、この理論の根底に横たわる認識論上の立場の優越を認める事はそう困難とは思われない。
    • 1946年、海野十三「四次元漂流」[3]
      川北先生は文理科大学を卒業したばかりの若い先生で、数学と物理を担任しておられる。そして文学の素養も深くその方の話も熱情をこめて生徒たちにして下さるので、生徒たちは先生が大好きであった。

類義語[編集]

[編集]

  1. 青空文庫(2005年10月1日作成、2019年1月29日修正)(底本:「渋江抽斎」岩波文庫、岩波書店、1999年5月17日改版第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000129/files/2058_19628.html
  2. 青空文庫(2003年5月20日作成)(底本:「寺田寅彦随筆集 第一巻」小宮豊隆編、岩波文庫、岩波書店、1997年12月15日第81刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/2440_10298.html
  3. 青空文庫(2005年1月16日作成、2014年11月24日修正)(底本:「海野十三全集 第11巻 四次元漂流」三一書房、1988年12月15日第1版第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000160/files/3358_17545.html