紫雲

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日本語[編集]

発音[編集]

名詞[編集]

(しうん)

  1. () 紫色
    • そは旭日の波間より出でんとする時、一箇の奇(く)しく珍らしき島國のカプリに近き處に湧き出でたればなり。飛簷(ひえん)傑閣隙間なく立ち並びて、その翳(くもり)なきこと珠玉の如く、その光あること金銀の如く、紫雲棚引き星月麗(かゝ)れり。現(げ)にこの一幅の畫圖の美しさは、譬へば長虹を截(た)ちてこれを彩(いろど)りたる如し。(ハンス・クリスチアン・アンデルセン(著)、森鴎外(訳)『即興詩人』明治25年)
  2. (仏教) 念仏行者死去する際、来迎する阿弥陀如来乗るとされる、紫色。むらさきのくも。

中国語[編集]

名詞[編集]

(zǐyún 簡体字:紫云)

  1. 瑞兆とされる紫色の雲。
  2. 紫石硯

関連語[編集]