臥薪嘗胆

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日本語[編集]

成句[編集]

(がしんしょうたん)

  1. 悔しさを堪えて再起を期すること、薪に臥し胆を嘗める。
    • 日清戦争後の流行語となった。これは、当時勝利したにもかかわらず三国干渉により、遼東半島を手放さなければならず、日本政府やマスコミが、「臥薪嘗胆」を合言葉に国威発揚を行ったことによる。
      主人はこの鄭重なる書面を、冷淡に丸めてぽんと屑籠の中へ抛り込んだ。せっかくの針作君の九拝も臥薪甞胆も何の役にも立たなかったのは気の毒である。(夏目漱石吾輩は猫である』)

出典[編集]

  • 春秋時代末期、王夫差(ふさ)が、硬い薪の上に寝て、父のであるの恨みを忘れないようにし、越王勾践(こうせん)を破った。策略により許された勾践は、苦い熊の肝を嘗め恨みを忘れないようにし、遂には夫差を破るに至った故事による。「嘗胆」については史記に記述があるが、臥薪について、夫差のエピソードとされたのはかなり時代が下り、さらに「臥薪嘗胆」と連なった形では、代以降であり、十八史略等に見られる。日本の国語辞典等でこの形での出典を史記とするのは誤り。

翻訳[編集]