舎弟

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

日本語[編集]

名詞[編集]

 (しゃてい)

  1. 他人に対して自分のことを言う語。
    • 大機はかるく外し、又十郎は殆ど足の裏を相手に見せる程、前へのめって、そのまま板壁まで行くかと見えた。(略)大機は笑った。――が、その瞬間に、(略)彼の前にはべつな人物が木剣を提げて立っていた。(略)「――当家の長男十兵衛三厳でござる。舎弟(=又十郎)ではちと、お手甘い御様子。(略)それがしが代ろうと思う。御不服はないか」(吉川英治「柳生月影抄」)
  2. 他人の弟。
    • 『御新造さま。山浦の御舎弟がお見えでござりますが』(略)『なに、真雄の弟が見えたと。……むむ、大石村へ養子に行ったとか聞いていたが、あの環と申す次男であろう。』(吉川英治「山浦清麿」)
  3. やくざなどの弟分。

関連語[編集]