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出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』

漢字

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字源

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小篆 流伝の古文字
説文
(漢)
《六書通》
(明)

意義

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  1. くさ、特に、どこにでも容易に生え、食用等にあまり役に立たないもの。
  2. まにあわせの。粗末な。
  3. 田舎の、在野
  4. はじめの
  5. 下書き
  6. 書体の一つ。草書
  7. 忍びの者。間者

日本語

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教育漢字 (第1学年)

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名詞

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  1. くさ草本植物の総称。特に、どこにでも容易に生え、食用等にあまり役に立たないものをいう。
  2. くさ)[中世末から近世] 忍者。少人数で敵地に侵入し偵察や襲撃を行なう部隊。
    • 悪党ヲ放懸ケ所々ヘ草ヲ入ルヘシ」[1]
  3. くさ略式。形態が本格的ではなく、簡略化されていること。接頭辞的に用いられる。
    • 競馬 / 野球
  4. くさ (インターネットスラング) 「(笑)」の代用表記としての「w」の別称。また笑うこと。
    • 草を生やす、草が生える(=「w」をたくさん書く、大笑いする)

派生語

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熟語

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中国語

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*

語源

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シナ・チベット祖語 *r-tswa-n

名詞

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cǎo

  1. くさ

人名

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Cǎo

  1. 中国人ののひとつ。

熟語

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朝鮮語

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*

名詞

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  1. くさ
  2. 乾草
  3. 草案
  4. 起草

熟語

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ベトナム語

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*

名詞

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  1. くさ

文字情報

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U+8349, 草
CJK 統合漢字-8349

[U+8348]
CJK統合漢字
[U+834A]
文字コード (文字集合規格)
-
  • KS X 1001: 0x752E
漢点字 六点漢字
字典掲載
康熙字典 1030ページ, 17文字目
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版) 30945/30945'
新潮日本語漢字辞典 (2008) 10196/10197
角川大字源 (1992) 8267/8268
講談社新大字典 (1993) 13785/13786
大漢語林 (1992) 9429/9430
三星漢韓大辞典 (1988) 1489ページ, 14文字目
漢語大字典 (1986-1989) 5巻, 3203ページ, 4文字目

脚注

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  1. 『貞山公治家記録』巻之三、天正17年3月12日条の伊達政宗書状抄。平重道編『伊達治家記録』(宝文堂、1972年)1の370頁。