蛇蝎視

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日本語[編集]

この単語の漢字

常用漢字
かつ
表外漢字

第六学年
音読み

発音[編集]

名詞[編集]

蛇蝎 (だかつし)

  1. 対象のように激しく嫌忌すること。

類義語[編集]

動詞[編集]

蛇蝎する (だかつしする)

  1. 対象を蛇や蠍のように激しく嫌忌する。
    • かく申さば一方にて「すらだにも」の如きを許し、他の方にて「も」の一字を蛇蝎視するは如何との不審起り可申候。(正岡子規『あきまろに答ふ』)〔1898年〕[2]
    • 高橋君は、それ以後、作家に限らず、いささかでも人格者と名のつく人物、一人の例外なく蛇蝎視して、先生と呼ばれるほどの嘘を吐き、(...)(太宰治『虚構の春』)〔1936年〕[3]
    • その原因を見ますと、労働運動というと、何か十九世紀の資本家が考えたように蛇蝎視する、凶悪犯視する、こういう一つの傾向から脱皮できないでいるような傾向が非常に強いわけですね。(沢田政治、第58回国会大蔵委員会)〔1968年〕[4]

活用[編集]


出典[編集]

  1. 大辞林松村明 編、三省堂、2019年、第4版。 ISBN 4-385-13906-7
  2. 青空文庫(2004年6月1日作成)(底本:「歌よみに与ふる書」岩波文庫、岩波書店、2002年11月15日第26刷)http://www.aozora.gr.jp/cards/000305/files/43051_15752.html 2018年3月2日参照。
  3. 青空文庫(1999年7月20日公開、2005年10月20日修正)(底本:「太宰治全集1」ちくま文庫、筑摩書房、1988年8月30日第1刷)http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/289_19975.html 2018年3月2日参照。
  4. 「第058回国会 大蔵委員会、社会労働委員会連合審査会 第1号(昭和43年4月26日 )」国会会議録検索システム http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/058/1142/05804261142001a.html 2018年3月2日参照。