コンテンツにスキップ

蛇足

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』

日本語

[編集]

名詞

[編集]

(だそく)

  1. 過剰にあることにより、元のものの価値を下げてしまうことやもの。
    • <市中は物のにほひや夏の月>、芭蕉がそれにつづけて、<あつしあつしと門々の声>、これが既に、へんである。所謂、つき過ぎている。前句の説明に堕していて、くどい蛇足的な説明である。(太宰治『天狗』)
  2. 余計なもの、必要のないもの。

同義句

[編集]

由来

[編集]

戦国策・斉策』記載の数人の男が蛇の絵の上手さを競い合い酒を争ったところ、最初に書き上げた男が余った時間で足を書き加え、結局蛇ではなくなったので勝負に負けたという、以下の故事より。

楚有祠 賜其舍人卮酒 舍人相謂曰 數人之不足一人之有餘 請畫地爲蛇 先成酒 一人蛇先成 引酒且之 乃左手持卮 右手畫蛇曰 吾能爲之足 未成 一人之蛇成 奪其卮曰 蛇固無足 子安能爲之足 遂其酒 爲蛇足 終亡其酒

中国語

[編集]

名詞

[編集]

 (shézú)

  1. 余分なもの。

同義句

[編集]