蠢動

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

日本語[編集]

名詞[編集]

(しゅんどう)

  1. もぞもぞ蠢くこと。
    • 一滴の水の中に蠢動するアミーバにはアミーバの世界しかわからないと同様、人間を万物の霊長などと自惚れたら、もうなにもかもわからなくなってしまうであろう。(辻潤『錯覚した小宇宙』)
    • 「女のチャック」と銘うつたバレー風の猥雑な場面がくりひろげられてゐる。なるほど、全裸に近い女体が蠢動する。あらゆる官能的なポーズが惜しげもなく誇示される。(岸田國士 『計算は計算』)
  2. 無知の者が騒ぎ立てること。
  3. 反乱計画準備されること。
    • 天皇は、八年の長きにわたり、九州地方全部を巡られ、熊襲を平げ、民を撫順し給うた。ところが、熊襲は、天皇が、大和へお帰りになると、また忽ち蠢動し始め、横暴愈々つのつたので、二十七年八月、天皇は、御子日本武尊をお遣はしになつて、これを征伐させ給うた。(菊池寛 『二千六百年史抄』)

関連語[編集]

動詞[編集]


中国語[編集]

動詞[編集]

(chǔndòng 簡体字:蠢动)

  1. 芋虫状の虫がもぞもぞうごめく
  2. 反乱が計画・準備される。