表記揺れ

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

名詞[編集]

(ひょうきゆれ)

これらも表記揺れには違いないが、前者一般人専門業界人という使用者の違いによる、後者時代の違いによる用語の違いであって、「言葉の揺らぎ」といったほうがよい。[要出典]

  1. ある語の表記が、一つの定まったあり方ではなく異なるあり方に揺れること。
    • 古く「別義による別表記」だったものの,近代以降意味の区別がなくなり「同語表記揺れ(=同語異表記)」として用いられたもの(前掲例 (1)(2) における「政事」「政治」)(間淵 洋子「近代二字漢語における同語異表記の実態と変化 ― 形態論情報付きコーパスを用いて ―」)〔2016年〕[1]
    • JUMAN は表記ゆれのみをまとめているのだが、「走り出す」と「走りだす」などの複合動詞の表記ゆれには一切対応していない。(宮西 由貴, 山本 和英「表記ゆれのまとめ上げによる統計的機械翻訳の改善」)〔2016年〕[2]
  2. 語義1のうち、特に一つあるいは一纏まり文書書籍で、異なって表記されること。語義1の範疇を超えて文体類義語の選択の揺れが指されることもある[3]本来同じ表記であるべきということが含意される。
    • Wordには「スペルチェック」や「表記ゆれチェック」などの自動校正と「オートコクレト」という自動修正の2種類の校閲機能が用意されている。(田代 祥吾「ら抜き表現や重ね言葉も指摘、校閲機能で「恥ずかしい文章」から卒業しよう」)〔2021年〕[4]
    • その他、表記揺れの統一等の軽微な文言の修正(特許庁「「商標審査の品質管理に関するマニュアル」の主な改訂内容」)〔2022年〕[5]

類義語[編集]

出典[編集]

  1. 間淵 洋子 (2016)「近代二字漢語における同語異表記の実態と変化 ― 形態論情報付きコーパスを用いて ―」, 計量国語学会, http://www.math-ling.org/archives/pdf/30/KK300501.pdf
  2. 宮西 由貴, 山本 和英 (2016)「表記ゆれのまとめ上げによる統計的機械翻訳の改善」, pp.613-616, https://www.anlp.jp/proceedings/annual_meeting/2016/pdf_dir/A3-5.pdf
  3. 例:~である・~だ/~です・~ます、きちんと/ちゃんと (「表記揺れとは?15パターンのよくある表記揺れと、そのチェック方法」https://magazine.bun-ken.net/3848 2023年2月15日閲覧。) 佐藤さん/佐藤氏 (「表記統一とは?〜読者にやさしい文章のつくり方〜」 https://www.rakucata.com/blog/tips/935 2023年2月15日閲覧。)同意/コンセンサス、相乗効果/シナジー(「自分では気付きにくい「表記ゆれ」に注意!対策方法を解説」https://edit.roaster.co.jp/writing/8185/ 2023年2月15日閲覧。)
  4. 田代 祥吾 (2021)「ら抜き表現や重ね言葉も指摘、校閲機能で「恥ずかしい文章」から卒業しよう」, 2021-02-05, 日経クロステック(xTECH), https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01538/020300008/, 2023年2月15日閲覧。
  5. 特許庁 (2022)「「商標審査の品質管理に関するマニュアル」の主な改訂内容」, https://www.jpo.go.jp/introduction/hinshitu/shinsa/shohyo/document/shohyo_manual/manual_point.pdf, 2023年2月15日閲覧。 備考:商標審査の品質管理に関するマニュアル(品質マニュアル)https://www.jpo.go.jp/introduction/hinshitu/shinsa/shohyo/document/shohyo_manual/manual.pdf の第三版から第四版への変更点