訳する

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

動詞[編集]

する (やくする)

  1. (他動詞) 〔ある言語による表現を〕他の言語で意味できるだけ変えないように表現し直す翻訳する。
    • 1912年、森林太郎「『新訳源氏物語』初版の序」[1]
      源氏物語を現代の口語に訳する必要がありましょうか。この問題を解決しようと試みることは、この本の序文として適当だろうかと思われます。
    • 1950年、中井正一「言語は生きている」[2]
      例えば、外国語の subject なる言葉を、人々は「主観」と訳していた。ところが昭和七、八年頃から、それは「主体」と訳されはじめたのである。

活用[編集]

訳-する 動詞活用表日本語の活用
サ行変格活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形


する する すれ せよ
しろ
各活用形の基礎的な結合例
意味 語形 結合
否定 訳しない 未然形 + ない
否定 訳せず 未然形 +
自発・受身
可能・尊敬
訳される 未然形 + れる
丁寧 訳します 連用形 + ます
過去・完了・状態 訳した 連用形 +
言い切り 訳する 終止形のみ
名詞化 訳すること 連体形 + こと
仮定条件 訳すれば 仮定形 +
命令 訳せよ
訳しろ
命令形のみ

翻訳[編集]

翻訳 — 「翻訳#翻訳」を参照のこと

[編集]

  1. 青空文庫、2005年2月19日作成(底本:「源氏物語上巻 日本文学全集1」河出書房新社、1971(昭和46)年7月15日24版発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/000129/files/13201_17873.html
  2. 青空文庫、2009年4月21日作成(底本:「増補 美学的空間」叢書名著の復興14、新泉社、1977(昭和52)年11月16日増補第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001166/files/43833_34955.html