課する

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

動詞[編集]

する (かする)

  1. (他動詞) 義務負担負わせる
    • 1919年、倉田百三「俊寛」[1]
      刑には理由がなければならない。その理由を示さずに、ただわしだけに重い刑罰を課するのは非法ではないか。
    • 1955年、山本周五郎「花も刀も」[2]
      周作は門下の者の日常にきびしい規則を課し、粗衣粗食は云うまでもないし、飲酒遊蕩は固く禁じてある。

活用[編集]

課-する 動詞活用表日本語の活用
サ行変格活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形


する する すれ せよ
しろ
各活用形の基礎的な結合例
意味 語形 結合
否定 課しない 未然形 + ない
否定 課せず 未然形 +
自発・受身
可能・尊敬
課される 未然形 + れる
丁寧 課します 連用形 + ます
過去・完了・状態 課した 連用形 +
言い切り 課する 終止形のみ
名詞化 課すること 連体形 + こと
仮定条件 課すれば 仮定形 +
命令 課せよ
課しろ
命令形のみ

類義語[編集]

関連語[編集]

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  1. 青空文庫(2006年9月21日作成。底本:「出家とその弟子 他一編」旺文社文庫、旺文社、1974(昭和49)年第25刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000256/files/43686_24405.html
  2. 青空文庫(2020年12月27日作成。底本:「山本周五郎全集第五巻 山彦乙女・花も刀も」新潮社、1983(昭和58)年7月25日発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/001869/files/57715_72477.html