質疑

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

名詞[編集]

(しつぎ)

  1. 分からない疑問のある点を人に尋ねること。
    • そしてその頃河井醉茗氏の主宰していた女子文壇に投書していた。それを機会に横瀬氏から幼稚な汚い原稿を添削して戴いたり、質疑に対して通信教授をして戴いた。(若杉鳥子『旧師の家』)〔1926年〕[1]
    • 女が慌てて帰って行ったあと、ラ氏は私を招いて笑い、「魔女を追い払った」方法を私が見ていたかと尋ねた。彼れは私の質疑に答えて、斯う説明して呉れたのである――(松永延造『ラ氏の笛』)〔1927年〕[2]
  2. 討論の場で、提案者発表者に分からない点や疑問のある点を尋ね、説明求めること。
    • 私は、代表と現段階との概念を明らかにすることによって、岡氏の第一の質疑に答えることが出来たと思う。(戸坂潤『再び「科学の歴史的社会的制約」に就いて』)〔1930年〕[3]
    • 只今の御質疑に答えたいと存じます。植物性の脂肪や蛋白質の消化があまりよくないことは明かであります。(宮沢賢治『ビジテリアン大祭』)〔1934年〕[4]

複合語[編集]

類義語[編集]

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  1. 青空文庫(2003年4月2日作成)(底本:「空にむかひて 若杉鳥子随筆集」武蔵野書房、2001年1月21日初版第1刷)http://www.aozora.gr.jp/cards/000331/files/4738_9665.html 2018年3月18日参照。
  2. 青空文庫(2001年5月22日公開、2006年4月13日修正)(底本:「日本文學全集70」新潮社、1964年11月20日)http://www.aozora.gr.jp/cards/000104/files/1904_22555.html 2018年3月18日参照。
  3. 青空文庫(2012年7月13日作成)(底本:「戸坂潤全集 別巻」勁草書房、1979年11月20日第1刷)http://www.aozora.gr.jp/cards/000281/files/55280_48239.html 2018年3月18日参照。
  4. 青空文庫(2007年1月6日)(底本:「新編 銀河鉄道の夜」新潮文庫、新潮社、1994年6月5日13刷)http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/2589_25727.html 2018年3月18日参照。