質量

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

名詞[編集]

しつりょう

  1. (物理学) 物体の、重力発生させようとする性質強さ重力質量
    • 物体の間には引力がはたらくのです。その引力の大きさは、今も東助君がいったとおり、AとBの質量――これは重さのことだと考えていいのですが、大きければ大きいほど、引力は大きい。(海野十三『ふしぎ国探検』)〔1947年〕[1]
  2. (物理学) 物体の、動きにくい性質の強さ。慣性質量
    • これがある物に作用した時にこれが有限な加速度をもって運動すれば、その物はすなわち物質で質量を具えていると云う。その質量の大小は同じ力の働いた時の加速度に比例すると考えるのである。(寺田寅彦『物質とエネルギー』)〔1915年〕[2]
    • ところがヒットラーがドイツを支配して以来、ドイツは真に挙国一致、全力を挙げて軍備の大拡充に努力したのに対し、自由主義の仏英は漫然これを見送ったために、空軍は質量共に断然ドイツが優勢であることは世界がひとしく認めていたのであります。(石原莞爾『最終戦争論』)〔1940年〕[3]
    • しかし、私は様々沢山仕事をしている人の仕事の質をも考え、自分の仕事はどうかして質量ともに高めたいと切望します。(宮本百合子『獄中への手紙』)〔1937年〕[4]

発音(?)[編集]

し↗つ↘りょー
(語義3はまた)し↗つりょ↘ー

用法[編集]

語義3は、「質量」+「ともに」という表現で用いられることが多い。

関連語[編集]

語義1及び2

翻訳[編集]

語義1および2


朝鮮語[編集]

名詞[編集]

질량

  1. (日本語に同じ)質量

ベトナム語[編集]

名詞[編集]

chất lượng

  1. 質量
  2. 品質

中国語[編集]

発音(?)[編集]

  • 普通話拼音: zhìliàng
  • 國語注音: ㄓˊ ㄌㄧㄤˋ
  • 広東語: jat1leung6
  • 閩南語: chit-liōng

名詞[編集]

  (簡): 质量

  1. 質量。
  2. 優劣程度

脚注[編集]

  1. 青空文庫(2002年5月10日作成、2014年8月21日修正)(底本:「海野十三全集 第12巻 超人間X号」三一書房、1990年8月15日第1版第1刷)http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/files/2716_6484.html 2018年2月10日参照。
  2. 青空文庫(2006年7月13日作成、2016年2月25日修正)(底本:「寺田寅彦全集 第五巻」岩波書店、1997年4月4日)http://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/42701_23757.html 2018年2月10日参照。
  3. 青空文庫(2001年8月29日公開、2012年10月1日修正)(底本:「最終戦争論・戦争史大観」中公文庫、中央公論社、1995年6月10日5版)http://www.aozora.gr.jp/cards/000230/files/1154_23278.html 2018年2月10日参照。
  4. 青空文庫(2004年1月9日作成)(底本:「宮本百合子全集 第十九巻」新日本出版社、1986年3月20日第5刷)http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/files/33186_15706.html 2018年2月10日参照。